(スポーツワン 2012年掲載)

 

アスリートフードマイスターは、さまざまな栄養素や食材・調理法をバランスよく取りいれた健康的な食事をベースに、スポーツで大量のエネルギーを消費するアスリートが、体調を崩すことなく、かつ、より良い成績を残せるような食事内容を提案する専門家です。5名のアスリートフードマイスターがスポーツを楽しむ皆さんのために、とっておきのレシピを考案し、コラム形式でお伝えします!

 

私は、メタボ解消のために40歳からジョギングを始め、3年後にフルマラソンを完走できるまでになった44歳の“大人アスリート”です。

運動に縁のなかった若い頃は、ケーキを見て「おいしそう」と思う反面、「カロリーが高いぞ」と不安を感じたり、食べた後も、「おいしかった」喜びよりも「太っちゃう」という罪悪感が上回ることがしばしばでした。食べ物を“悪者”にしていたんですね。

でも、スポーツを始めてから、食べ物はパワーを与えてくれる“正義の味方”になりました。たとえば、フルマラソンに挑む前には、ダイエットの敵と言われがちな糖質をたっぷり取り、グリコーゲンとして蓄えます。また、“カラダ”だけでなく“ココロ”の健康にも効く食事になるように、①同じ栄養素を摂るなら、できるだけ好物から選ぶ②旬の素材を適温で食べる ③彩りや香りで食欲を刺激する という3点を心がけています。今回は、私が11月の大阪マラソンで自己ベストを更新したときに食べた、「味噌きしめん」のレシピをご紹介しましょう。

 

(材料)

うどん(私は名古屋出身の父のソウルフードだった“きしめん”が定番。細麺が食べやすい人なら稲庭うどんなどがおすすめ)

合わせ味噌(好みでおろし生姜を加える)

豚肉モモ薄切り

野菜(ニンジン・大根・しめじなど)

乾燥わかめ

青ネギ(飾り用)

 

(作り方)

土鍋にダシ汁を入れ、食べやすい大きさに切った野菜を入れて煮立て、沸騰したら豚肉を入れて火を通す。さらに乾燥わかめとうどん玉を加えて加熱し、麺が少し柔らかくなったら味噌を加えて煮込む。最後に卵を落とし、青ネギを散らして出来上がり。

 

(ポイント)

レース本番の緊張感を乗り越えるには、ただ満腹になるよりも、「おいしかった」という満足感の高い食事を摂り、しっかり消化吸収して、心身のエネルギーに変えることが大切。煮込んだ麺類は胃に優しいですし、寒い季節に体を温めることも消化促進&気持ちの安定につながります。味噌・生姜・根野菜などを上手に使いましょう。
豚肉や卵は、アスリートの筋肉づくりに欠かせないたんぱく質に加え、糖質の代謝に必要なビタミンB群を多く含む優秀食材。野菜で彩りを添えることも忘れずに。

 

これからも、「ココロとカラダの健康を保つ」をテーマに、“大人アスリート”向けのレシピを紹介していきますので、どうぞお楽しみに!